ドイツ演劇

この授業では今日から毎週ワーグナーの「楽劇」を鑑賞するらしかった.ワーグナー自身が従来のオペラとは全く違うものとしてオペラと呼ぶことを認めなかったが名前を定義しなかった為に後から楽劇と呼ばれるようになったらしい(そのため括弧付きで「楽劇」と表記される).発表された時系列に沿って全部で10作を観る.最初の今日は『さまよえるオランダ人』で,設定がなかなか面白い.あるオランダ人の船長が喜望峰を周回しようとしたが,ひどい嵐に見舞われた.船長は「俺は審判の時まで絶対にあきらめないで航海を続けるぞ!」と海に向って宣言したために悪魔の怒りを買い,呪いを受ける.その呪いとは永遠に死なずに航海を続けなければならない,というものだった.しかし7年に一度だけ寄港してもよく,その時に女性から愛されることができたのなら,船長の呪いは解ける...というもの.全体的に暗い雰囲気だったけどなかなか面白かった.