ES細胞研究の規制の話

そういえば,先々週,富山大の教授が来て生命倫理についての講演をしていたので見に行った.
主にES細胞の規制の話だったけど,バチカンの主張を研究している人らしく,そっち方向からの視点ばかりだったのが気になった.

欧米では「人とモノ」をきっちり区別し,受精卵が人かモノかといったら「人」ということになるらしい.
日本では受精卵の取り扱いは「人とモノ」の中間,基本的にモノだけど特段の注意を払われるべきもの,という扱いになるということだった.
この曖昧さを受け入れるところが実に日本的で良いと思うけど,その分,法律の整備が難しくなる.

バチカンの見解では受精卵の段階から人権を認められるべき人間だそうで,脳はまだ無くても霊魂は宿っているんだとかそんな話.

  • ES細胞の作製には受精卵を破壊する必要があるので反対
  • iPS細胞の作製は受精卵を破壊する必要がないので認めている
  • 遺伝子操作にも反対している

iPS細胞をつくるために遺伝子の導入をやってるので,遺伝子操作は認めないけどiPS細胞は認めるっていうのはダブルスタンダードなのでは・・・