デスノート12巻

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

昨日買ってきてたやつを読んだ。さんざん言われていたことだけどちょっと強引なトリックだなあ。2chではキラの考え方とLの考え方でどっちが正しいかを延々議論しているスレも見られた。
http://deathnotediary.blog30.fc2.com/blog-entry-652.html
ここに二つの考え方のどちらかに投票するという企画があってちょっと面白い。こう書いておいた。

masatoi>定量的な話をしましょう。L派の考え方は抑止的というよりは事後対応的なもので、新しい犯罪によって殺される人の数は相対的に多くなります。キラ派の考え方ではデスノートは強力な犯罪抑止力になるので、デスノートで殺される人は一定量ですが、新しい犯罪は減ります。デスノートで殺される人の量に対して、犯罪者によって殺される人の量の方が遙かに多いため、キラ派の方が多くの人を不当な殺人から守ることができます。[H](7/19 23:10)

デスノートじゃなくても例えばWinnyとか、適正に利用すれば社会にとってプラスになるかもしれない道具も現行法の下で都合が悪いと抹殺されてしまう。それがいいことなのかどうかは分からないが、新しい技術が出てきて今まで不可能だったことが可能になるとき、その悪い面を恐れて、その技術ごと抹殺するような社会はあまり健全とは言えないような気がする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E4%BA%9C%E8%AB%96
福沢諭吉の脱亜論では、西洋文明はその便利さからインフルエンザのように伝染していく性質をもっていて、この流れに抗うのではなくてむしろ乗っかっていこうという論が展開されている。日本は西洋文明を吸収したことですごいスピードで発展してきたわけで、福沢諭吉に先見の明があったということなんだろう。さすが一万円札の人です。
西洋文明とWinnyを置き換えて考えてみると、これは現代の問題でもあることが分かる。