最近なんか記憶力が

減退してきているような気がする. しかし,ある特定の場所に行ったりすると結構ありありと昔のことも思い出せたりするわけだ. ここのところ深夜に*1近所を徘徊散歩してたりするので,たまにそういう感覚を意識したりする.
それというのも人間の脳における記憶の中枢とか言われてる海馬が特に記憶するのが「場所」の情報だからである. 従ってタクシーの運ちゃんの海馬はでかい. 記憶術の1つに場所と対応させて覚える,というのがあったけどそれを考えるとあながち的を外しているわけでもない.
で,何が言いたかったのかというと,それなら人間とコンピュータとの間のインターフェースに視覚的なものを使うのなら,そういった「場所」の情報に似せて視覚構造をつくったらいいんではなかろうか,ということだ. 例えば現在のパソコンのインターフェースは大体GUIを利用してるけど,これはそもそも何のアナロジーだったのかな. それはつまり,デスクトップ(机上)だ. 机の上でファイルキャビネットを開いて,ファイルに何か書き込んで,閉じる. コンピュータ上のファイル操作に机上という極めて限定的ではあるが「現実の空間感覚」を導入しただけで,こんなにも大衆に受け入れられたんだ.
とするとさらに空間的な(場所的な)感覚を刺激するようなインターフェースにしたらどうだろう. ちょっとSF入ってる映画とかではHMDとか三次元ディスプレイであれこれ操作しているのをよく見かける. 仮想現実感というのは今のインターフェースの自然な延長にあると思うんだけど,誰かそういう類のグラフィカルシェルとかつくらないものかなー
仮想現実においては,前述の通り,場所の感覚を刺激するものが一番重要だと思われる. したがって情報は立体構造,つまり建築のようなものとして表現されるのではないか. 現実にも,建築物はその時代の人間について多くの情報を伝える媒体として機能しているし,そういった情報の表現法は人間の脳にも適合するものではないか.

*1:主に風呂上がりに