Lispセミナー
ここ二日ほど学校をさぼってFranzと数理システムが主催しているLispのセミナーに出てきました.
初日は新宿御苑の数理システムのセミナー室で. ドトールコーヒーが飲み放題なのに感激する. CLOSの解説やら他言語とのインターフェースやらMySQLへの接続ライブラリの話とかPrologをLispで実装したやつの話とかとにかく密度が濃ゆかった. 発表者の中には自分と同級生の方もいて,なんだかほんとすごい人はすごいなあ…はぁ… ってなったよ.
二日目は六本木ヒルズ森タワーの49階で. いや六本木ヒルズとかはじめて行ったんですがね,なんか東京タワーとかが下に見えてシータの気持ちが分かる*1. セミナーの方は例のたらいまわし関数を考案したという竹内郁雄氏の講演とか面白かった. Lispのダイナミックさの有用性というものをしきりに主張していた. Lispはどろ団子だとかね. 実際,今のソフトウェア開発なんて相当クリティカルなシステムプログラミングとかでないかぎり,CとLispの速度的な差なんて問題にならないでしょうし,開発速度を加速させる動的言語というものは有効だと思う. OSの授業の先生曰く,
「あるインタプリタ言語Iがあるコンパイラ言語Cよりも2倍遅いとしよう. そしてCで書かれたあるプログラムは0.1秒の処理時間しかかからない. Iは2倍Cよりも遅いからしてその処理に0.2秒かかるわけだが,体感速度的にはほとんど違いは感じられない.」
要するに,昔だったら速度やメモリ消費量に2倍の違いがあったら決定的な差だったが,最近の倍々ゲーム方式で増加していくクロック周波数をかんがみるに,言語による速度差なんていうのは所詮定数倍なんだから大した問題ではない.という風潮になってきた. 今日の講演で言っていたのは, そういう状況では「より速い」ではなくて,「より早い」の方がより時代の要請にこたえるということらしかった. つまり2倍速いプログラムを書くのに10倍の開発期間をかけるのではやっていけないよ ということなんだろう.
休憩中に本屋に行ったらこの前バイトでオンライン版のサイトを構築した雑誌が売っていて, なんだか感慨深いものがあった.
*1:「人は土を離れては生きていけないのよ!」